整骨院業界はマニュアルが流行っているのか?
2015.05.27
カテゴリー:【治療院経営】今冨貴夫
ご挨拶
日頃よりご愛顧賜り誠にありがとうございます。
株式会社ラポールスタイル代表今冨貴夫です。
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【本日の議題】整骨院業界はマニュアルが流行っているのか?
昨今の整骨院経営者はマニュアル経営を
推奨しておりますが、本当にマニュアル経営は
整骨院業界にとって良いことなのでしょうか?
もちろんマニュアルは整骨院経営において
欠かせないものではありますが
すべてをマニュアルにする整骨院運営には
私的な意見になりますが疑問点があります。
マニュアル経営のデメリット
1.卓越した能力を身に付けることはできない。
マニュアル経営を行うことによって
経営者の負担は軽減されます。
もちろんスタッフの負担も軽減されると思います。
ただある程度の能力を身に付けることはできますが
卓越した能力を身に付けるまでには至らない
可能性が高いと考えられます。
経営者が意識的に卓越した能力を身に付けない
ように強かに計算をしているのでしたら
まだ良いのかもしれませんが、
これからの整骨院業界はますます二極化が拡大
してきますので、マニュアル整骨院よりも
人間的な魅力が溢れるマニュアルを超えた対応が
できる整骨院を目指す方が賢明なのかもしれません。
※マニュアルに柔軟性を持たせるなどの
工夫が更に必要であるという意味合いです。
2.経営者が現場に出ないことで
スタッフの離職率が高まる。
ここでいう現場に出ないという解釈は
現場で治療をしないということではなく
現場にいないという意味合いです。
現場には出ずに自宅やカフェで仕事をしていたり
より良い情報収集を行うために日本全国を飛び回っている
ような経営者は、組織を大きくすることを考えていますが
組織が大きくなることはスタッフにとってみれば
どうでもいいことです。経営者のあなたの姿に憧れて
整骨院で働くようになった訳ですから
肝心の経営者が現場にいないとモチベーション低下に
繋がってしまいます。そして最終的には離職率を
高める行動に繋がりますので、現場の最前線に
経営者はいなければなりません。
3.すべての答えは現場にある。実践力が失われる。
私が約10年間勉強会させて頂いている
世界№1マーケティングコンサルタントである
ジェイエイブラハム氏は「すべての答えは現場にある」
といった名言を残しております。
つまりどんなに勉強をしても最終的には
現場に答えがあるということです。
例を挙げさせて頂きますと
コンサルティングをさせて頂いているある整骨院の
美容部門の売上が下がりました。
なぜ売上が下がったのか?原因がわからないと
クライアントの経営者が申していたので
私は美容の施術を行っている部屋で
日々のミーティングを行って下さいと
お伝えさせて頂きました。
そうすると原因がいくつか浮き彫りになってきました。
施術を行っていた部屋の掃除が行届いていない。
POPなどの資料が患者様の目線に合っていない。
提案をする資料が素人っぽい。
このようにすべての答えは現場にあると
世界№1のマーケティングコンサルタントが言及
している訳ですから、組織のトップが現場で
最先端の情報を収集し、それをスタッフに正しく
伝えることがマニュアルを超えた対応であると
私は感じております。
※経営者は楽をしてはいけないというのが
私の持論です。楽をすれば必ず痛い目に合います。
社員に常に見られていることを忘れてはいけません。
4.組織力の低下に繋がる。
リーダーの仕事スピード=組織の仕事スピード。
リーダーの成長=組織の成長。
リーダーの努力=組織の努力。
ある書籍にはこのような方程式が記載されておりました。
マニュアルが仕事のスピードを決めるのではなく
リーダーの仕事スピードが組織の仕事スピードを改善し
リーダーの成長や組織の成長に繋がり、
リーダーの努力が組織の努力に繋がるのであれば、
マニュアルに頼るのではなく
個々がいかに努力し、成長し、それに伴い
生産性効率を上げるかどうかが重要です。
一昔前の整骨院は絶対的な権力を持った
院長先生に周りのスタッフが安月給で
ついていくといったスタイルで成り立っていましたが、
今ではなかなかこの経営モデルも
通用しなくなっております。
ただある意味今活躍している整骨院経営者のほとんどが
このような経験をして這い上がろうという強い気持ちを
持つようになったことを考えるのであれば
上記経営モデルも多少なりとも意識しなければ
ならないということが証明されているのではないでしょうか?
リーダーがどれだけスタッフと
向き合うことができるかどうかが
組織、個人が成長する大きな要因になると
私は自負しております。
結論、マニュアル経営は適度に行うことが
大切であり、整骨院の経営者が昔のように
「背中で覚えろ」といった姿勢を一部見せることも
必要であると私は感じております。