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なんであいつが役職につくんだ!?

2017.09.06

カテゴリー:【社員教育コンサルタント】朝倉千恵子 氏

asakura

自己紹介

小学校教員を経て、35歳で人生の崖っぷちに立たされ、「地獄の特訓」で有名な社員教育研究所に入社。中途採用、営業経験ゼロからのスタート。
礼儀、挨拶を徹底した営業で、3年後には社員数200名超、年間売上げ23億円の企業で単独1億円を達成。ダントツぶっちぎりのトップセールス賞を受賞。その9割は、飛び込み営業などの新規開拓営業。
2001年に独立。有限会社朝倉千恵子事務所を設立。
2003年にオフィスを東京日比谷の帝国ホテルタワーに移し、2004年に株式会社新規開拓を設立。講師として全国を飛び回る。
​自らの経験を生かした研修・講演は多くの企業から支持され、リピート率は98%を誇る。今現在、丸ビルにオフィスを構える。
また、働く女性の応援団長として自社にて「トップセールスレディ育成塾」を主催。全国から自分を変えたい!という女性たちが集まり、20時間のレッスンを共有する。
一回目のレッスン後から蛹が蝶になるごとく、激変する朝倉マジック。
その卒業生は2000名を超える。

【本日の議題】なんであいつが役職につくんだ!?

株式会社新規開拓の朝倉千恵子と申します。
 
 
今回からは「女性とその同僚の男性との接し方」について解説をしていきます。 (以下、朝倉千恵子著最新刊「『だから女は』と言わせない最強の仕事術」こう書房刊より一部抜粋)
 
 
【なんであいつが役職につくんだ!?】
 女性活躍推進法が施行され、企業は女性リーダーや管理職を増やさなければと躍起になっています。政府は東京オリンピックが開催される2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%にする目標を掲げており、大企業を中心に女性管理職を増やすなどといった具体的な取り組みを求められています。
 
 
 そのため、「女性活躍を推進したいから」「女性管理職を増やしたいから」という意図で女性が管理職に登用されるケースが出てきています。
仮に能力が全く同じ男女が一人ずついたとして、性別で女性が選ばれるということが実際に起こりはじめているのです。(昔は反対に、女性だからという理由でどれだけ能力が高くても管理職に選ばれなかったことが多いのも事実です。)
 一般的に、仕事においては、男性のほうが、出世欲が強く、同僚の昇進に対して嫉妬心を抱きやすいと言われています。誰が見ても明らかな結果や成果を出しているわけではないのに、女性だからという理由でリーダーや管理職に上げられる女性が増えてくると、男性から不満が出ることもうなずけます。
 
 
 最初から肩書きに見合う仕事はできないと割り切る。実は、この考え方にとらわれているのは男性だけではありません。これからの活躍を期待されているはずの女性自身が「私なんてそんな実力はないのに…」「荷が重い」と自分の能力を過小評価し、必要以上に謙遜し、自分を卑下していることもあります。
 
 
 結論から言いますが、男性でも女性でも、最初から肩書きの仕事を完璧にこなせる人はまずいません。そもそも、立場に就いてみなければわからないことは山ほどありますから、完璧にできるはずがないのです。
最初は皆、肩書きに対して未熟です。肩書きに見合うようになろうと、背伸びをしながら努力を続けて、成長できてようやく身の丈に合ってくるのです。
 
 
 部下も、最初から肩書きがついたからと、すぐに「上司」として認めてくれるわけではありません。尊敬に足る人物なのか、しっかりと見極めようとしています。つまりはどういう経緯でその肩書きを手に入れたのかどうかではなく、そこからどんな仕事をするかが重要だということです。与えられた仕事に全力で取り組むしかない、ということですね。
 
 
 私自身も、社長という肩書きについて14年目になりますが、今振り返れば未熟だったなと反省することばかり。本当に社長として立場の仕事をしはじめたのは、ここ数年だなと思っています。どんな人でも最初から完璧な仕事なんてできない、そう考えると少し気持ちが楽になりませんか? 自信がなかろうが、周囲から批判されようが、大切なのは目の前の仕事に誠心誠意全力で取り組むことのみ。最初は「女性だから」と特別に用意されたポストであっても、そこで結果を残すことができれば、次は「あなただから」とさらに上のステージが用意されることでしょう。前だけを向いていれば怖いものなんてない!

 
 

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