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感性=違和感に気づく心(最終回)

2019.03.08

カテゴリー:【社員教育コンサルタント】朝倉千恵子 氏

asakura

自己紹介

小学校教員を経て、35歳で人生の崖っぷちに立たされ、「地獄の特訓」で有名な社員教育研究所に入社。中途採用、営業経験ゼロからのスタート。
礼儀、挨拶を徹底した営業で、3年後には社員数200名超、年間売上げ23億円の企業で単独1億円を達成。ダントツぶっちぎりのトップセールス賞を受賞。その9割は、飛び込み営業などの新規開拓営業。
2001年に独立。有限会社朝倉千恵子事務所を設立。
2003年にオフィスを東京日比谷の帝国ホテルタワーに移し、2004年に株式会社新規開拓を設立。講師として全国を飛び回る。
​自らの経験を生かした研修・講演は多くの企業から支持され、リピート率は98%を誇る。今現在、丸ビルにオフィスを構える。
また、働く女性の応援団長として自社にて「トップセールスレディ育成塾」を主催。全国から自分を変えたい!という女性たちが集まり、20時間のレッスンを共有する。
一回目のレッスン後から蛹が蝶になるごとく、激変する朝倉マジック。
その卒業生は2000名を超える。
 

【本日の議題】感性=違和感に気づく心(最終回)

【あれ、ちょっと違う?に気づくこと】
少し前であれば、ビジネスのコミュニケーションは、「KKD-カンと経験と度胸で行け」と言われていました。しかし、現在は「感性を身につける」ことこそが大切だと思います。何故なら、日進月歩で変化する時代。「カンと経験」だけに頼っていては、むしろ危険です。変化に敏感になり、柔軟性のある対応が求められている時代。だからこそ、変化に敏感になるために必要なのが「感性」だからです。
 
一般的に、感性とは、相手が何を欲しているのか、何を求めているのだろうと感じ取っていく力のことですが、私は「感性」とは「違和感に気づく心」だと考えています。更には「違和感を気づく心」は「問題発見能力の基礎」でもあると捉えています。
 
-どこか違う?
-何か異なる?
-本当にそれでいいのか??
-なぜ今、患者さんが、こんなことを言うのだろう?
-なぜここでこの態度に出るのか?
 
等と、記憶や経験と比べての差ではなく、こう動くだろうという推測や予測と比べての差、これが「違和感」。このように違和感を察知できるからこそ、問題発見ができるのです。
この「違和感に気づく心」が、特定の人物、もしくは優れた人だけが出来るものなのかというと、そうではありません。人間であれば誰でもそういった「予測」を自動的に行っていて、現実が「予測」と異なったとき、必ずそのズレを検知します。思っていたのと違いました、となる。ヒトの大脳は、そういう風にできているのだそうです。
しかしながら、残念なことに、その先、それをどのように処理し、実行するかは、その人次第。そのまま流してしまえばそれで終わり。実はこの処理力こそ、仕事ができると言われる人が持ち合わせている力なのです。
 

【できる人は変化に敏感】

では、どのようにして「違和感に気づく心」を磨いていけばいいのでしょうか。
そもそも、違和感に気づく人は、自分の価値観にこだわり過ぎず、寛容な姿勢を持っており、相手の気持ち、想いに共感する能力にたけている傾向があります。
まずは、あなた自身が「世の中には色々な価値観があるんだな」「この人はどんな過程を経てこんな気持ちになったのだろう」と寛容に想像する姿勢を持つと良いでしょう。
 
そして、自分自身のこだわりを少し緩めたら、次の段階として、人の感じ方を味わってみることも大切です。そのためには相手の感情に焦点を当てると相手の感じ方がわかります。もし、自分は鈍感だから、「気づかない、感じないかも」と思ったならば、感じた変化、違和感をメモに残すことを心がけて下さい。
併せて、意識して周りを見回し、観察する習慣を身につけることからはじめてみて下さい。
 
◆◇◆◇◆ ◆◇◆◇◆ ◆◇◆◇◆ ◆◇◆◇◆ ◆◇◆◇◆
2016年12月より28回わたってコラムを書かせていただく機会を頂きましたが、今回が最終回です。「おわりに」と題して、最後のメッセージをさせて頂きます。
 

【おわりに】

人は仕事で磨かれ成長するもの。
しかしながら、その仕事を教えてくれる環境は
少ないのが実情です。
 
もしも周囲に苦言を呈してくれる人がいるなら
自分はついていると思ってください。
 
強運の持ち主の絶対条件は
「年長者で厳しい人がいる・・・」
これは松下幸之助翁の教えです。
 
明るく前向きに懸命に今を生きる。
その姿勢が、いつの日か周囲と格段に差をつける唯一の道だと思うのです。

人生は一度だけ。手抜きをしても一日は一日。
手抜きでは長い坂はのぼれません。
 
懸命に生きる一日と、いい加減に過ごす一日は明らかに違います。

その行動の積み重ねが人生。
悩んでも、悔やんでも問題の解決にはならない。
大切なのは今をどう乗り越えるのか。どう打破するのか。
 
だからこそ、今を「ド真剣」に生きて欲しい、
そうした毎日の努力の積み重ねによって、人生は切り拓かれていく。
解決できない問題はない。乗り越えられない壁はないと私は
勝手に思っています。
 
謙虚にして驕らず
礼儀正しい人は敵を作らない
 
最後に私が大切にしている3つの信条と
心構え三則をご紹介して筆をおかせていただきます。
 
【3つの信条】
1.迷ったら困難な道を選べ
2.向き不向きより前向き
3.やらない後悔よりやった経験
 
【心構え三則】
・自分はできると信じること
・諦めないこと
・やり続けること
 
これまでお読みいただき本当にありがとうございました。
ご縁に心から感謝申し上げます。
 

株式会社新規開拓 朝倉千恵子

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