柔道整復師の存在意義とは?
2017.04.10
カテゴリー:【治療院経営】今冨貴夫
ご挨拶
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【本日の議題】柔道整復師の存在意義とは?
私は、柔道整復師という国家資格は世の中にとって欠かせない資格であると考えております。健康保険の改定が行われることで、健康保険の締め付けが年々厳しくなってきますので自費診療に移行することは、経営的な観点から見ると必要不可欠であります。ただ、自由診療と健康保険を混合する経営戦略は、柔道整復師という国家資格を蔑む行為とも判断できるのではないでしょうか?
医師は混合診療は禁止されておりますので健康保険での施術しか対応することができません。柔道整復師の保険適用は「療養費」になります。負傷原因のある捻挫・打撲・挫傷ならびに骨折・不全骨折・脱臼(医師の同意が必要)のみに適用されます。病院・診療所は「診療」ですが、柔道整復はあくまでも「施術」となっているため、結論から言えば、柔道整復には混合診療という概念がありません。そのような理由からほとんどの整骨院が混合診療を行っておりますが、短期的な経営的判断からすると良いことではありますが、長期的に見れば国家資格の存在自体が危ぶまれる可能性があります。
私的な意見ではありますが、柔道整復・鍼灸業界には大変お世話になっておりますので、伝統と歴史ある業界がより発展するためにも柔道整復師・鍼灸師は国家資格であるということを患者様に理解して頂くだけでなく、国家資格としてのブランドがあるということを先生方に再認識して頂くきっかけを提供できればと考えております。
それでは、ここまでの話を口だけで説明するのではなく、具体的な戦略にまとめてみたいと思います。
例えば、交通事故の治療は国家資格を有した治療家でなければ保険を適用して施術を行うことはできません。
ただ、一部の整骨院では整体師などの民間資格者が施術を行っていたり、治療費が高いことから治療期間を長期にするなどの
悪だくみを考える整骨院も事実存在します。だからこそ損害保険会社や医師から整骨院での治療は認められないと断られてしまうケースが増えているので損害保険会社や医師に対して、コンプライアンスを重視して施術を行っていることを打ち出してみるのはいかがでしょうか?
交通事故の議題が出ましたので少し余談なお話をさせて頂きますが、交通事故の患者様に選ばれるためにそのほかに弊社が行っている戦略として、なぜ交通事故による痛みを改善することができるのかといった理由を明確にHPに表現するようにしております。以下が参考例になります。
上記は最近流行している手法ですが、確かに早く痛みが改善する理由などを明確に表現することで安心感を得ることができ、来院に繋がっているのかもしれません。
話を戻しますが、柔道整復師・鍼灸師としてのブランドをより高める要因をいかに表現するかが今後長期的に業界を発展させていくための重要な課題です。当院は全員国家資格を有した治療家しか在籍していないといった記載もブランド力を高める要因に繋がります。(※あくまで業界の今後の発展のための提案事項になります。整体師も必要不可欠な職業でありますが、本日の議題は国家資格を有した治療家に向けたメッセージであることご容赦下さいませ。)
保険審査会の権限が2017年4月より高まりますので、最低限のリスクヘッジとして整骨院のかかり方について明確に表現するのも信用力を高める要因になります。
本日の議題では、国家資格を有した治療家の信用力をより高めるために「何を行う必要があるのか?」といった内容をお届けさせて頂きました。
「短期的な視点だけで経営判断する」のではなく、「短期的+長期的な視点で経営判断する」ことができれば、より治療院業界が発展するだけでなく、一生涯患者様に愛される治療院運営ができると思います。すべては患者様のためにより良い医療を提供するきっかけを今回のブログで少しでも与えることができれば幸いです。
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