聞き上手
2018.05.01
カテゴリー:【社員教育コンサルタント】朝倉千恵子 氏
自己紹介
小学校教員を経て、35歳で人生の崖っぷちに立たされ、「地獄の特訓」で有名な社員教育研究所に入社。中途採用、営業経験ゼロからのスタート。
礼儀、挨拶を徹底した営業で、3年後には社員数200名超、年間売上げ23億円の企業で単独1億円を達成。ダントツぶっちぎりのトップセールス賞を受賞。その9割は、飛び込み営業などの新規開拓営業。
2001年に独立。有限会社朝倉千恵子事務所を設立。
2003年にオフィスを東京日比谷の帝国ホテルタワーに移し、2004年に株式会社新規開拓を設立。講師として全国を飛び回る。
自らの経験を生かした研修・講演は多くの企業から支持され、リピート率は98%を誇る。今現在、丸ビルにオフィスを構える。
また、働く女性の応援団長として自社にて「トップセールスレディ育成塾」を主催。全国から自分を変えたい!という女性たちが集まり、20時間のレッスンを共有する。
一回目のレッスン後から蛹が蝶になるごとく、激変する朝倉マジック。
その卒業生は2000名を超える。
【本日の議題】朝倉流仕事術
株式会社新規開拓の朝倉千恵子と申します。
今回は、「聞き上手」について解説していきます。
あなたは、自分の話を“きちんと聞いてくれる人”「聞き上手な人」をどう思いますか。きっと好感を持つ人が多いはずです。おそらく治療院にこられる方々(患者様)こそ、そうなのではないでしょか。
では「聞き上手」とは、どのような人のことをいうのでしょうか。
人は「自分の話を聞いてほしい」「自分のことを理解してほしい」と思う生き物だそうです。ゆえに「聞き上手」は、相手のその欲求を満たして、信頼を得ることができる人。
加えて、タイミングよく頷く、相槌にバリエーションを持たせる、相手の話に共感する、相手の話を遮らない、自分の価値観を押し付けない、相手の意見を自分本位にまとめないなどの行動がとれる人。
「自分のことをわかってくれる人だ」と相手に思わせることができる人だと私は思っています。まさに聞き上手は話させ上手ですね。
そして、これらの一般的な「聞き上手」に加えて、ビジネスにおける「聞き上手」とは「相手の話をじっくりと聞く人」「聞ける人」ではなく、いろいろな質問をしながら、相手が求めているものを本人が見つけられるよう、「お手伝いのできる人」。単にじっくりと聞いているだけではなく、「新たな発想の転換ができるように導ける人」だと思うのです。
もちろん、じっくりと話を聞いているのも、相手の心を開く状況を作るのに役立ちますが、ただ相手の話を一方的に聞いているだけだと、どこに進むのかがわからないままで終わってしまいます。
そのことで相手にとっても無駄な時間になってしまいかねない。
また、相手にただ同調するだけの悩み相談にもなってしまうのです。
では、どうすればいいのでしょうか。
ビジネスではプライベートとは違い、単に相手と仲良くなればよいわけではありません。
相手からしっかりと情報を収集しなければなりません。ビジネス上の「聞く」場面で大切なのは、語ってくれるなら何でもよい、という姿勢で聞かないこと。目的をもって積極的に舵を取ることです。
「聞く」パターンによって、舵取りの仕方が異なりますが、
例えば、自分の意見を主張しながら、相手の意見も聞きたい場合なら、オープン・クエスチョンを用いて「〇〇と思いますが、どう思われますか?」と尋ねるのも方法の1つです。
しかし、相手に質問を投げかけながら舵を取る時には、「返事が『はい、いいえ』で終わる質問(クローズド・クエスチョン)にならないように注意してください。基本は相手の話を聞くことなのです。
ビジネス上の「聞き上手」とは、言葉を変えて表現するなら、
聞いて語らせて、語らせて聞きながら、問題を解決する糸口を発見するまで手伝うのが本当の「聞き上手」だと考えます。
受け身一辺倒の「聞き役」から、一歩先行く「聞き上手」を目指してみませんか。